社会人向けの公務員試験の内容や対策方法を解説

公務員専門学校比較ランキング※公務員試験対策に最適な学校の選び方

試験内容から対策方法まで解説していますので、社会人の方で公務員試験に興味がある方はぜひ確認してみて下さい。

公務員専門学校TOP >  社会人の転職先にもおすすめ?経験者採用枠のある公務員試験を紹介

社会人の転職先にもおすすめ?経験者採用枠のある公務員試験を紹介

公務員試験を受験する人の中には、一度は社会人として民間企業に就職したけれど、公務員に転職をしたいと考えて公務員を目指す人もいるでしょう。

公務員の仕事は「やりがいのある充実した仕事」というイメージがあるうえ、福利厚生が充実していることや女性でも活躍できる環境が整っているといったメリットがあります。

近年、社会人経験者でも公務員試験を受験できる自治体が増えており、年齢制限も高くなる傾向にあります。

そこで今回は、社会人経験者が受験できる公務員試験について詳しく解説していきます。

目次

公務員試験の社会人採用枠とは

公務員試験の社会人採用枠とは

公務員試験の社会人採用とは、民間企業などで所定の年数実務経験を積んだ人を採用するための試験です。

近年、行政における問題は複雑化の一途をたどっており、それらに対応するには実際に社会人として勤務した経験やさまざまな視点から物事を考えられる人材が求められます。

こういった人材を積極的に採用し行政に役立てることを目的としたものが、公務員試験の社会人採用枠です。

民間企業から公務員への転職は可能

国や自治体も積極的に社会人採用を行っていることもあり、一度民間企業に就職した人も公務員に転職することはもちろん可能です。

自分が社会人として経験したことを国や自治体のために役立てることができます。

民間企業の場合、求人の申し込みをしたものの面接する機会も与えられないこともあります。

しかし公務員試験は、申し込み条件を満たしていればだれでも受験することができるので、民間企業のように門前払いをされることがないのです。

また、自治体によってはパートやアルバイト、自営業といった期間も社会人歴としてカウントされるところもあるので、非正規社員でない人もチャンスはあります。

公務員試験の社会人経験者採用枠は拡大傾向にある

公務員試験の社会人採用枠は、以前は大都市の自治体に導入されていたものですが、近年は規模の大小にかかわらず多くの自治体で導入されてきています。

それに伴い、受験条件となる年齢も徐々に引き上げられており、中には59歳まで受験可能な公務員試験もあります。

職種は行政職だけでなく、林業・土木・工業といった技術系や、看護師・助産師・生活相談員など資格が必要な職種も多いです。

社会人として培った経験を公務員として生かすことができます。

経験者が受験できる採用試験は2つ

経験者が受験できる採用試験は2つ

社会人経験者が公務員試験を受ける方法には、「社会人枠採用試験」か「一般枠大卒程度採用試験」の2つがあります。それぞれの公務員試験には受験資格や試験形式などの違いがありますので、詳しく解説します。

社会人が受験できる公務員試験①:社会人枠採用試験

幅広い年齢層の社会人が受験できる公務員試験として、社会人枠採用試験があります。

民間企業での職務経験がある人が対象で、一般的に専門職や有資格職に就いていた人材が求められています。即戦力として従事できることが期待されています。

社会人枠採用試験の受験資格

社会人採用枠の受験資格は、「年齢条件」と「社会人としての職務経験年数」に資格などのプラスαの条件が設けられていることが多いです。

社会人としての経験年数は自治体にもよりますが、5年程度は必要とされる傾向があります。

なお、専門職としての採用が多いため、募集人数が一般職と比較して限られており倍率が高くなることがあります。

社会人枠採用試験の試験内容

社会人枠採用試験の内容は、1次試験に教養択一問題と小論文が行われるところが多いです。小論文のテーマは、これまでの職歴や経験についてのものや与えられた課題について述べるものなどがあります。

2次試験は職務経歴面接が行われることが多く、これまでの経験・実績を自己PRする良い機会となります。

社会人が受験できる公務員試験②:一般枠大卒程度採用試験

社会人経験者が受験できる公務員試験には「一般枠大卒程度採用試験」もあります。これはいわゆる通常の公務員試験採用試験のことで、年齢などの条件を満たしていれば社会人経験者でも受験可能です。

一般的に、公務員試験(大卒程度)は大学卒業前後に受験する人が多いですが、最近は年齢上限が緩和され対象者が広がっており、仮に大卒で民間企業に就職しても、数年後に公務員に転職することは十分可能なのです。

公務員試験一般枠大卒程度採用試験の受験資格

公務員試験一般枠大卒程度採用試験の受験資格は、一般的に年齢条件のみであることが多いです。自治体により、30歳までや35歳までといったように上限が決められており、中には59歳まで可能なところもあります。

公務員試験一般枠大卒程度採用試験の試験内容

公務員試験一般枠大卒程度採用試験は、1次試験で教養択一問題や専門択一問題、小論文が出題されることが多いです。社会人枠採用試験とは異なり一般の公務員試験なので、専門択一問題も出題されることになります。

また、小論文も職歴などではなく与えられた課題について述べていく通常の小論文となります。

2次試験の面接は、自治体により個別面接・集団面接・集団討論などのいずれか、または組み合わせて行われます。

社会人向け公務員試験の勉強方法と対策

社会人向け公務員試験の勉強方法と対策

社会人経験者が公務員試験を受験する場合、通常の公務員試験受験者と同様に合格に向けて勉強をしなくてはなりません。

仕事をしながらの場合、限られた時間の中で効率よく知識を蓄える必要があるため、ポイントを得た対策が必要になります。

そこで、社会人経験者向けに、公務員試験の主な試験項目である「教養択一問題」「小論文」「職務経歴面接」における勉強法や対策を解説していきます。

社会人向け公務員試験対策①:教養択一問題

社会人経験者が公務員試験を受験する方法には「社会人枠採用試験」と「一般枠大卒程度採用試験」がありますが、どちらを受験する場合も教養択一問題は出題されるため過去問を繰り返し解くなどの対策が必要になります。

ただし、社会人枠採用試験よりも一般枠大卒程度採用試験の方が、教養択一問題の成績が重要視される傾向があるので、どちらを受験するかで勉強時間の配分が異なります。

とはいえ、社会人枠採用試験の場合も決して手を抜くことはできず、ほかの人と差をつけるためにもできるだけ高い得点を取りたいところです。

公務員試験の教養択一問題の勉強をする際は以下のポイントを押さえると良いでしょう。

  • 一般知能分野(文章理解・数的処理)は出題数が多いので勉強時間は多めに
  • 一般知識分野(社会科学・人文科学・自然科学)は出題数が少ないので時間をかけ過ぎない
  • 教養択一問題は満点を狙う必要はなく、6~7割の正解率を目指す

公務員試験では一般的に、一般知能分野からの出題が多い傾向があるので勉強時間は多めに確保しましょう。一方で一般知識分野は出題範囲が広いうえ出題数も少ない傾向があるのであまり時間をかけ過ぎないこともポイントです。

また、公務員試験の教養択一問題は満点を取る必要はないので、苦手科目の克服に時間をかけ過ぎないことも大切です。

社会人向け公務員試験対策②:小論文

社会人枠採用試験でも一般枠大卒程度採用試験でも小論文試験が行われることが多いです。

特に、社会人採用枠試験の場合は、社会人として経験したことを公務にどのように生かせるのかをアピールできるかどうかがポイントです。小論文のテーマの具体例をいくつか挙げてみます。

  • 「住民の満足度を向上させるための行政に必要な取組みはどのようなことか?その際にあなたの経験が生かせることを述べよ。」
  • 「これまでの職務で困難だった事例を挙げて、対応したことや経験したことをどのように行政に活かせるか述べよ。」

このように、社会人として経験したことを具体的に挙げて、それを公務にどう生かすかをわかりやすく提示する能力が求められます。

なお、小論文の練習時はパソコンで入力した方が時間短縮につながるため効率的ではありますが、公務員試験の本番は手書きで行われます。時間配分の感覚をつかむことも大切なので、手書きでの練習も取り入れることをおすすめします。

社会人向け公務員試験対策③:職務経歴面接

社会人経験者向け公務員試験の2次試験では、職務経歴面接が行わることが多いため対策が必要です。面接でも小論文と同様に、社会人として経験したことをどのように公務に活かすのかをアピールします。

そして、それが自治体が求めている人材とマッチしているかも面接でのポイントになるため、各自治体が取り組んでいる課題や将来的なビジョンなどをしっかりと把握したうえでアピールすることが重要となります。

もちろん、公務員としてふさわしい人物であるかも見極められるため、一般的なマナーを再確認したうえで、何度も練習することが対策となります。

近年、公務員試験全般において面接試験が重要視されている傾向があり、社会人経験者採用枠においても例外ではありません。

自分の培ってきたキャリアについて面接官にわかりやすく伝え、自分の経験や実績が公務にいかに役立てられるかをアピールできるようにしましょう。

なお、一般枠大卒程度採用試験の面接試験は、「個別面接」「集団面接」「集団討論」という主に3つの方法があります。

個別面接は一人ひとり個別に面接を受ける方法で、集団面接は質問内容は個別面接と同じような内容になりますが、一度に数人の受験生が受ける方法になります。

集団討論はあらかじめいくつかのグループに分けられた受験生が、グループごとに与えられた課題について議論し、最後に意見をまとめる方法です。

グループ内の受験生を論破することが目的ではなく、人の話を聞き自分の考えを述べ、グループをまとめ上げる能力があるかどうかが問われます。社会人経験者採用枠の面接とはまた対策が異なるので注意しましょう。

経験者が試験勉強を効率的にすすめるコツ

経験者が試験勉強を効率的にすすめるコツ

社会人経験者が公務員試験の勉強を効率よくすすめていくためのコツを紹介します。

スキマ時間を活用し勉強時間を確保する

社会人経験者で公務員試験を受験する人の中には、現在の仕事を続けながら勉強も並行して行う人もいるでしょう。日中は仕事をしているため、公務員試験の勉強時間は平日夜間か休日に限定されてしまいます。

一般枠大卒程度採用試験の場合、平日の日中も公務員試験の勉強ができる環境の人(学生など)も多いため、どうしても勉強時間にハンデが出てしまうでしょう。そこでぜひ心がけてもらいたいのがスキマ時間の活用です。

通勤時間や仕事の休憩時間・お昼休みなどつい無駄にしてしまいがちな時間を、積極的に公務員試験の勉強に充てることで、コツコツと知識を蓄えることができるでしょう。

ムリ・ムダのないスケジュールを立て計画的にすすめる

社会人枠採用試験や一般枠大卒程度採用試験の公務員試験の1次試験に実施される教養択一問題は、かなり広範囲の科目から出題されます。そのため、もれなく勉強するためにはムリ・ムダのないスケジュールを立てて全範囲を計画的に網羅する必要があります。

また、一般枠大卒程度採用試験の場合は、専門択一問題対策として勉強が必要です。社会人枠採用試験を受験する場合は、自分の経験や実績をまとめてわかりやすく説明する練習が必要です。

このように、合格に向けてやるべきことがたくさんあるため、やるべきことのリストアップやスケジュール管理を徹底することで、進捗の目安となったり対策もれを防いだりすることができるでしょう。

公務員試験向けの資格予備校を利用する

公務員試験を独学で受験することはもちろん可能ですが、よりポイントを押さえた勉強を効率よくすすめていくためには資格予備校を利用することもおすすめです。

資格予備校は、通学の他にもWeb通信といった受講方法もあるので、通うことなくプロの講師の講座を受講できます。

また、各資格予備校では最新の公務員試験の動向を反映したテキストが採用されていたり、模擬試験が数回受験できるというメリットがあります。

さらに、小論文の添削や模擬面接講座なども受けられるので、独学では難しい論文・面接対策も万全です。

受講料などの費用はかかりますが、公務員に転職する可能性を少しでも高く有利にしたい人は、公務員試験向けの資格予備校を検討してみると良いでしょう。

まとめ

社会人経験者が受験できる公務員試験には、社会人採用枠と一般枠大卒程度採用試験の2つの公務員試験があります。社会人としての経験が活かせ上限年齢が高い傾向にあるのは社会人採用枠の公務員試験です。

小論文や職務経歴面接では、自分の経験や実績を公務にどのように生かすことができるのかを明確にわかりやすく伝えることが重要です。筆記試験の勉強だけでなく、自己PRのための対策も必要になります。

効率よく勉強をすすめていくためには、資格予備校の公務員試験講座などを活用するのもおすすめです。

<<広告・PR欄>>

東京アカデミー

東京アカデミーの公式ホームページです。
http://www.tokyo-ac.jp/

クレアール

クレアールの公式ホームページです。
http://www.crear-ac.co.jp/

Z会

Z会の公式サイトです。
http://www.zkai.co.jp/ca/g/koumuin/index.html

公務員専門学校比較ランキング※公務員試験対策に最適な学校の選び方

ページトップへ戻る

サイトマップ | 企業概要 | 個人情報保護の方針 | 利用規約 | お問い合わせ

Copyright (C) 公務員専門学校比較ランキング※公務員試験対策に最適な学校の選び方 All Rights Reserved.