国家一般職(高卒者試験)
国家一般職(高卒者試験)は、旧国家Ⅲ種に相当する2012年度から始まった新試験制度です。
採用者は初級職員として各省庁や出先機関で、主として一般事務や窓口業務を行なう地域密着型の公務員です。
また、最終合格者は試験の区分(事務・技術・農業・農業土木・林業)ごとに作成される採用候補者名簿(1年間有効)に記載され、各府省等では当採用候補者名簿に記載された物の中から面接を行ないます。
独学で合格する人も見受けられる難易度ですが、適性問題に関しては公務員専門学校や予備校に通っている受験生はしっかり対策してくるので、差をつけられないようしっかりと準備しておく必要があります。
国家一般職(高卒者試験)の魅力
国家一般職(高卒者試験)の場合は、地域密着型の職務が多いため、特定の職場で長期間勤務することが多いので異動が少ないのが魅力です。
また、国家一般職(高卒者試験)の場合は出世はゆるやかで高い給与水準は大卒程度の国会公務員よりも劣りますが、各種手当てが充実しているので高卒で民間企業に就職するよりも安定した報酬が期待できます。
さらに、公務員は各種手当てに加え福利厚生の充実と高い退職金があるので経済的にはかなり裕福になると言われています。
初任給与額 (例:行政職の場合)
【高卒者試験】 | |
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初任給 | 140,100円 |
扶養手当 | 13,000円 |
地域手当 | 最高で給与の18%(東京) |
通勤手当 | 月最高55,000円 |
賞与 | 約3.95月分 |
国家一般職(高卒者試験)の試験概要
受験資格(平成25年度)
- 平成25年4月1日において高等学校又は中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して2年を経過していない者(平成23年4月1日以降に卒業した者が該当します。)及び平成26年3月までに高等学校又は中等教育学校を卒業見込みの物
- 人事院が1に掲げ津者に準ずると認める者
国家一般職(高卒者試験)の試験科目および内容(平成25年度)
試験 | 試験種目 | 解答題数 | 解答時間 | 内容 |
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第一次試験 | 基礎能力試験 (多肢選択式) |
全試験 | 90分 | 公務員として必要な基礎能力(知能及び知識)についての筆記試験 |
適性試験 (多肢選択式) |
事務 | 15分 | 早く正確に事務処理を行なう能力についての筆記試験(出題数120題) |
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作文試験 | 事務 | 50分 | 文章による表現力、課題に関する理解力などについての筆記試験 |
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専門試験 (多肢選択式) |
技術 農業土木 林業 |
100分 | 各試験の区部に応じて必要な専門的知識などについての筆記試験 |
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第二次試験 | 人物試験 | 全試験 | 非公表 | 人柄、対人的能力についての個別面接 |
国家一般職(高卒者試験)の平成24年度試験実施状況
試験区分 | 申込者数 | 最終合格者数 | |
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事務 | 東北 | 571 | 65 |
関東甲信越 | 3,727 | 390 | |
東海北陸 | 446 | 33 | |
近畿 | 609 | 66 | |
中国 | 499 | 31 | |
四国 | 247 | 10 | |
九州 | 1,255 | 74 | 技術 | 東北 | 65 | 14 |
関東甲信越 | 101 | 36 | |
東海北陸 | 60 | 15 | |
近畿 | 28 | 10 | |
中国 | 36 | 12 | |
四国 | 24 | 5 | |
九州 | 128 | 30 | |
農業土木 | 112 | 4 | |
林業 | 143 | 17 |