自衛官
防衛省に勤務するすべての職員を防衛省職員と言い、そのうちのほとんどが特別国家公務員としての「自衛隊員」で、事務次官をはじめとする事務官・技官などいわゆる文官と、総合幕僚長を頂点とする陸・海・空自衛官からなっています。
つまり、自衛隊隊員のうち、階級を有して制服を着用し、武器を持って戦うことを任務としているのが、「自衛官」です。
階級は、全部で17階級あり、入隊時にそれぞれの採用種目により任命され、採用後は勤務実績や功労に基づく選考、試験など、能力と努力次第で上を目指すチャンスが公平、平等に設けられています。
定年は、それぞれの精強性を維持するために、一般の公務員より若い年齢で退職になり、定年年齢はそれぞれの階級に応じて定められています。
任期は、陸上の場合は2年(一般技術系は3年)、海・空は3年を1任期としており、任期満了時に退職金が出るほか、一定の基準と志願によって継続任用もできます。
また、自衛隊は、任満了時退職予定者や定年退職予定者に対して、様々な就職援護を行っているので、定年後も安心できます。
自衛官の魅力
高校を卒業して自衛官候補生(特別職国家公務員)になった場合は、必要な基礎的教育訓練を3か月間行うことになります。
3か月後には2等陸・海・空士(任期制自衛官)に任官され、それぞれの勤務先が決まり各部隊・基地等に配属されます。
自衛官候補生の場合は、国家一般職(高卒者試験)と同等ぐらいですが、体を酷使する職業であり、国家のために働いている職業なので、他の公務員よりも手当が付くようです。
やはり、公務員なので安定した給料をもらえることがメリットですが、体を使うことが仕事なので、体力に自信がある方に向いていると思います。
初任給与額
自衛官候補生(3か月間) | |
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手当 | 125,500円(月額)(平成25年4月1日現在) |
任用一時金 | 176,000円 *2士に任官する際に支給 |
各種手当 | 扶養手当が該当者に支給 |
2士に任官後 | |
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初任給 | 159,500円(平成25年4月1日現在)*経験等により異なる |
昇給 | 年1回 |
賞与 | 年2回(6月、12月) |
退職手当 | 任期を満了した際には、2年間の勤務で約54万円、3年間の勤務で約90万円、2任期目で約137~143万円支給 |
取得機会のある資格について
車両関係 | 自動車整備士(1~3級)、大型自動車運転免許(1種)、大型特殊運転免許、けん引免許 |
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船舶関係 | 小型船舶操縦士、潜水士 |
航空関係 | 航空管制官、航空無線通信士 |
医療関係 | 救急救命士、准看護師、臨床検査技師、診療放射線技師 |
その他 | 危険物取扱者(乙種4類)、公害防止管理者(第1~4種)、ガス溶接(アーク溶接)技術者資格2級ボイラー技士、電気工事士、パソコン検定(3・4級)、英語検定(2・3・4級)、ワープロ検定(3・4級)、情報処理(1・2級)、調理師免許 |
自衛官の試験概要
募集要項
応募資格 | 18歳以上27歳未満 |
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受付期間 | 男子:年間を通じて受付 女子:平成26年8月1日(金)~9月9日(火) |
試験科目 | 筆記試験、口述試験、適性検査及び身体検査 |
試験日程 | 男子:受付時にお知らせします 女子:平成26年9月25日(木)~29日(月)のうち指定する1日 |
合格発表 | 男子:試験時にお知らせします 女子:平成26年11月7日(金) |
入隊時期 | 男子:採用予定通知書でお知らせします 女子:平成27年3月下旬~4月上旬 |
自衛官の試験科目および内容(平成25年度)
項目 | 男子 | 女子 |
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試験科目 | 筆記試験(国語、数学、社会及び作文)、口述試験、適性検査及び身体検査 | |
身長 | 155㎝以上のもの | 150㎝以上のもの |
胸囲・体重 | 身長と均衡を保っているもの | |
肺活量 | 3,000㏄以上のもの | 2,400㏄以上のもの |
視力 | 両眼とも裸眼視力が0.6以上又は裸眼視力が0.1以上で矯正視力が0.8以上のもの、裸眼視力が0.1未満は屈折度測定により評価する | |
視覚 | 色盲又は強度の色弱でないもの | |
聴覚 | 正常なもの | |
歯 | 多数のウ歯又は欠損歯(治療したものを除く)のないもの | |
その他 | 1.身体健全で慢性疾患、感染症に罹患していないもの。また、四肢関節等に以上のないもの 2.慢性疾患には次のものも含まれます。 (1)気管支喘息(最近3年間は無治療で発作のないものは除く) (2)常時治療を要する又は感染症を伴う重症なアトピー性皮膚炎 |