
中国・四国地方の中心都市である広島は、ビジネスや教育も盛んで国の出先機関も多いので、公務員試験対策を行うには恵まれた環境だと言えるでしょう。
実際、広島の公務員専門学校や予備校には広島県外の生徒も多く集まっているのが特徴。
そんな広島でおすすめの公務員専門学校・予備校について合格実績や学費など詳しく解説していきます。
四国・中国地方から集まる

広島県は中国・四国地方で最大の都市です。県内には広島大学など全国的にも有名な国立大学があるため、他県から進学でやってくる方も多くいます。
広島県内には自動車メーカーのマツダやアパレル企業の青山商事など、就職先も豊富。しかし、転勤の心配が少なく、福利厚生や給与面でも安定しているという理由から、市役所や県庁などの地方公務員も非常に人気を集めています。
特に広島県では、県庁が置かれている広島市が政令指定都市として指定されています。政令指定都市は行政として一部分では県と同じくらいの権限を持ち、地方公務員の中でも県庁と同じ「地方上級」に分類されるため、地方公務員の職の中でも志望者が多く競争率が高いです。
もちろん、広島県庁や政令指定都市である広島市以外の市役所も例年倍率が高く、試験に受かるか落ちるかという状況の中で就職を目指すことになります。
そのような高い倍率を突破して公務員試験に合格するために、公務員専門学校や公務員予備校を利用する方も少なくありません。
公務員専門学校や予備校では、自分の志望する職種に対して専門の対策コースが開かれており、効率よく試験対策をすることが可能です。また、筆記試験だけでなく論文試験や面接の対策をしてくれるため、自分だけではカバーしきれない部分まできめ細かくサポートしてくれる点が助かると支持を集めているのです。
今回は、広島県内で人気の公務員専門学校・予備校をランキング形式で紹介します。会社や大学に通いながら通える講座も多くあるため、ぜひチェックしてみて下さい。
広島でおすすめの公務員専門学校・予備校ランキング

ここでは、特に社会人・大学生でも通いやすい時間帯に講座を開いている「公務員予備校」をピックアップしてご紹介します。
公務員予備校は、夕方~夜間や週末に講座を開設していたり、Web通信講座を開設したりして誰でも通いやすいように柔軟にカリキュラムを組んでいる点が特徴です。また、比較的費用の安い短期集中コースなども用意しているため、自分のニーズにあった選択肢が多く見つかるでしょう。


東京アカデミーは、地方公務員試験に高い合格実績を誇る公務員予備校です。「100%生講義」と「教材の質の高さ」が人気を集めており、全国でも人気の高い予備校として有名。講義は通学によるライブ授業がメインで、長年蓄積された指導ノウハウを持つベテラン講師に基礎からしっかりと教えてもらえます。また、東京アカデミーの独自テキスト・過去問題集は質が非常に高く、Amazonなどの大手通販サイトでもカテゴリ1位にランクインするほど。広島県内では、広島市中区紙屋町(広島バスセンターから徒歩3分)にあります。
特徴 | 詳細 | 公式HP |
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指導の質の高さは公務員予備校の中でもトップレベル<< /td> |
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専門課程コースは高校生におすすめ

「専門士」の学歴が取得できる
先程は、公務員を目指す社会人や大学生でも通いやすい「公務員予備校」を主にピックアップして紹介しました。
しかし、公務員試験対策をするには、公務員専門学校(専門課程)に通学するという手もあります。公務員専門学校は、短大のように2年ほど学校に通い、キャンパスライフを送りながら授業として公務員対策を行います。
開設されているコースは学校によって異なりますが、主に1年~2年ほどの期間で地方公務員や国家公務員、警察官・消防官・自衛官などを目指すコースが開設されているのが一般的です。
また、2年間のコースを修了した際には、短大卒業と同程度の資格である「専門士」の称号を得られ、学歴として履歴書に記載することも可能。
このように、学歴が得られなおかつキャンパスライフも送ることができるという点から、高校からの進学先として公務員専門学校(専門課程)を選ぶ方も少なくありません。
専門課程の試験内容は?
公務員専門学校は、予備校と違い、大学や短大に進学するように入学試験が実施されています。
試験の方法は、書類審査・適性試験・面接などで構成している公務員専門学校が多いです。
公務員専門学校は、人物重視で選考されることが多く、よほどのことがない限り不合格になることはありません。
しかし、授業料の減免・免除等が受けられる特待生試験は募集人数が限られているため、合格できないことも多いです。
広島でおすすめの専門課程を紹介
広島県内にも、公務員試験対策の専門コースを用意した公務員専門学校があるため、ご紹介します。


広島公務員専門学校は、島県で唯一の公務員専門の認可校。地域密着型の公務員専門学校として、広島県内の市役所や中国・四国地方の公務員試験に多くの合格実績を持っています。
広島公務員専門学校で用意しているコースは1年課程の「公務員速成科」と2年課程の「公務員科」で、いずれも国家公務員や地方公務員、警察官や消防官などを目指すことができます。2019年度の最終合格者数はのべ130名。公務員科・公務員速成科を含めて1学年約140名ほどの学生定員を考えると、かなり高い合格率と言えるでしょう。
さらに、広島公務員専門学校では、途中で公務員ではなく民間の企業への就職に変更した場合のサポートもしてくれます。就職の進路を公務員だけに絞りきれていない方も、自分の就職進路を幅広く考えながら通学することができますよ。
特徴 | 公式HP |
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公務員試験から一般就職までサポートしてくれる公務員専門学校 |
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大原ビジネス公務員専門学校は、公務員試験合格率および就職率が非常に高い専門学校です。
2021年4月に広島開校予定で、校舎は広島電鉄「稲荷町駅」徒歩9分に位置する最新設備を完備した校舎となっています。
公務員試験は大原自慢の一流講師とクラス担任による徹底サポートを約束し、1日完結型授業で学んだことをしっかり定着させていくことが可能です。
2019年度は大原の専門課程の合格者数は2,130名、一次試験だけで見れば合格率は95.0%と圧倒的な実績を誇っています。
新しい校舎の快適な環境下で公務員試験合格に向けた指導が受けられるのが魅力。
特徴 | 公式HP |
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2021年4月から広島に大原の公務員専門学校が開校予定 |
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広島県内の公務員専門学校・予備校まとめ
専門学校・予備校の学費はどれくらい必要?

公務員試験合格の近道とも言える公務員専門学校・公務員予備校ですが、通学する費用は決して安くありません。
しかし、受講をすれば合格にぐっと近づくことができるため、自分への投資として公務員専門学校や予備校を選ぶ人は多くいます。
公務員専門学校と予備校では、カリキュラムや通う期間の違いによっても変わりますが、一般的には公務員専門学校の方が高額になります。
一例として、公務員予備校の東京アカデミーと、公務員専門学校の広島公務員専門学校の学費を見てみましょう。
東京アカデミー 東京校 | 受講費(6月入学) |
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全職種コース 全日制 (専門課程入門+教養科目入門) |
481,000円 |
全職種コース 夜間部・土日部 (専門課程入門+教養科目入門) |
249,000円 |
受講期間は約1年間です。
広島公務員専門学校 | 年間合計 |
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公務員科 | 700,000円 |
公務員速成科 | 700,000円 |
広島公務員専門学校の公務員科は2年間通うため、2年間で140万円かかります。
これは受講料のみになるので、テキスト代や入学料まで含めると、公務員予備校ではだいたい年間で60万円ほどの学費、公務員専門学校では年間80万円ほどの学費がかかると予想されます。
決して安い金額とはいえませんが、公務員予備校も公務員専門学校も、筆記試験から面接試験まで手厚いサポートを受けることが可能。また、公務員専門学校では所定のコースを卒業すれば学歴がつく上、一般就職のサポートもしてもらえることを考えると、学費を払うことが損ということにはならないでしょう。
奨学金支援制度を利用できる公務員専門学校もある
学費の心配が大きい方は、公務員専門学校によっては奨学金制度も用意しているため、そういった支援制度を活用して通学することもおすすめです。
例えば今回紹介した広島公務員専門学校では、日本学生支援機構の奨学金制度を利用することが可能です。返済義務はありますが、無利子・有利子で借りることができ、月額2万円~5万円ほどの範囲で奨学金を受け取ることができます。
公務員専門学校に進学しようか悩んでいる方は、こういった制度を上手く活用して学費を抑えてることも検討してみてはいかがでしょうか。
広島の公務員専門学校を合格実績で比較

広島にある公務員専門学校・予備校の2019年度合格実績を確認してみましょう。
2019年度最終合格者数を比較
東京アカデミー | 最終合格者数:3,362名 |
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LEC東京リーガルマインド | 非公表 |
TAC | 【大卒程度】最終合格者数:2,568名(国家)、2,672(地方) |
大原学園 | 【行政事務系採用試験】最終合格者数:1,129名(大学生・社会人等)、2,130(専門課程) |
広島公務員専門学校 | 最終合格者130名 |
大手は全国にある校舎の合計値なので、合格者数は圧倒的で、公務員専門学校ではなく資格予備校を希望するなら東京アカデミー、TAC、大原の3校なら、どこを選んでも合格できるだけの対策は行っていると言えます。
広島にある公務員専門学校を選ぶなら、広島公務員専門学校も最終合格者を130名と1校舎から輩出しているため実績は高いと言えるのではないのでしょうか。
また、朗報として、公務員専門学校の中でも実績豊富な大原学園(専門課程)が、2021年4月に広島校を誕生予定となっています。
したがって、今後は広島でも実績豊富な公務員専門学校が増えることで、より選択肢が増え自分にぴったりの学習環境を見つけやすくなるということです。
専門学校と予備校で迷ったら?

広島には合格実績が豊富な公務員専門学校と資格予備校の両方があるため、どちらで対策しようか迷う人も多いかもしれません。
そこで、公務員専門学校と資格予備校で迷った場合のポイントを紹介しましょう。
全日制で通えるなら公務員専門学校がおすすめ
平日は朝から夜まで公務員試験の勉強に時間を活用できるなら、公務員専門学校がおすすめです。
時間割でしっかりと勉強時間が確保されており、圧倒的な学習量を確保できます。
しかも、担任制で生徒一人ひとりのサポートが手厚いのが予備校との違い。
分からないところは質問しながら着実に勉強したことを定着していけるため、合格できる可能性が高まります。
また、公務員専門学校の中には一般企業就職支援も行っているところがあるので、万が一公務員試験に合格できなかった場合も、他の進路を模索可能です。
オープンキャンパスの参加は必須
公務員専門学校に出願する前に必ずオープンキャンパスや体験イベント等に参加して、実際勉強する環境や雰囲気を確認することが重要です。
やはり、公務員専門学校は予備校に比べて学費は割高なので、進学先はしっかりと確認しておきたいところ。
実際に足を運ぶことで、公式サイトや資料の情報では分からないことを沢山確認することが可能です。
講師や職員の対応や、合格実績や就職先など、入学後は真剣に公務員試験対策ができる環境であるかをしっかりとオープンキャンパス等を活用して見極めて下さい。
大学生・社会人は両立可能な資格予備校一択
広島にある大学に通っている学生や一般企業で働く社会人は、学業や仕事との両立が求められるため、全日制の公務員専門学校に通うことはできません。
したがって、この場合は自然と広島にある資格予備校の公務員講座で勉強することになります。
中国・四国最大の都市である広島だけあって、有名な資格予備校は校舎を設置しているので、質の高い勉強ができることは間違いありません。
東京アカデミー、大原、TAC(Wセミナー)など、どの予備校の講座も合格できるだけの知識をつけること可能なので、後は自分との相性が合うかどうかだけです。
教材や学習システムなどによって大原が言いという人もいれば、TACが合っている人もいます。
無料体験授業や、学習相談会に参加して確認してみると良いでしょう。