公務員専門学校・予備校の夜間コース
国家公務員総合職、地方公務員上級などの難易度の高い公務員試験に合格するために、公務員専門学校や資格予備校に通う方も少なくありません。
しかし、公務員専門学校や予備校に通って勉強するとなると、ネックになるのは受講する時間があるかという点。特に社会人や日中大学の授業を受けている大学生は、なかなか公務員専門学校や予備校に通う時間を見つけられないということもあるでしょう。
そんな方におすすめなのが、公務員専門学校や資格予備校が開設している夜間コースです。
近年では社会人の方が転職して公務員を目指すという例も珍しくなく、社会人向けに夜間コースを開設している公務員専門学校や予備校も多いです。
仕事と学業の両立は時間・体力的に難しいこともありますが、公務員専門学校の夜間コースを利用して効率よく公務員試験合格を目指してみて下さい。
夜間コースの特徴
公務員専門学校の夜間コースは、仕事や大学が終わった後にも通えるように夕方~夜に開講されるコースです。
18時~19時に授業が開始され、21時くらいまで講義を受けるような形になることがほとんどで、社会人・大学生が自分の都合に合わせて通いやすい時間帯に授業が設定されています。
公務員専門学校によっては夜間のみでカバーできない授業を土日などに行うこともあり、平日になかなか時間がとれない方向けのコースになっています。
授業内容は、筆記試験対策から面接試験対策までしっかり行ってくれるところがほとんど。もちろん通うコースに応じて対策する内容は異なりますが、短い時間で十分なサポートを受けることができます。
しかし、やはり公務員専門学校の全日制コースと比較すると全体を通しての授業時間が短くなってしまうことは避けられません。基礎からしっかりと講座で学習を重ねると言うより、「自主学習でもしっかり学習を積み上げ短い時間で効率よく公務員試験合格を目指す」といったイメージでいるのが良いでしょう。
自主学習を進める場合も、予備校の自習室などは自由に使えるため時間があるときには公務員専門学校や予備校の設備をフル活用して勉強を進めることが可能です。
学費は比較的抑えめ
公務員専門学校や資格予備校の夜間コースは、全日制のコースと比べて期間やコマ数が少ない分、学費が比較的安い金額に設定されています。
コースによりますが、公務員専門学校の夜間コースの費用はおおむね10万円~40万円ほど。短期間集中コースのような短い講座であれば10万円ほどで通学できるため、特定の教科や期間に絞って集中して対策を行いたい方にはおすすめです。
公務員専門学校の全日制コースが1年あたり60万円~100万円ほどの学費がかかることを考えると、手頃な学費で予定を調整しながら夜間コースに通えるのは助かるポイントでしょう。
夜間コースと通信・映像講座、どちらを受講した方が良い?
仕事・学業と両立しながら公務員試験対策を行うには、公務員専門学校の夜間コース以外にも、通信講座や映像授業の講座に通うという選択肢もあります。通信講座は、Web上で配信される講座を自宅で受講したり、DVDの映像授業を受講したりするなどのスタイルで学習が進みます。
では、公務員専門学校の夜間コースとWeb通信講座ではどちらに通う方が良いのでしょうか?
それぞれのメリット・デメリットを比べてみましょう。
夜間コース通学のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・生の授業で最新の情報を得やすい。 ・他の受講者と同じ場で勉強するのでモチベーションが保ちやすい |
・仕事の都合と合わない時がある。 ・体力的に厳しい |
Web通信・映像講座のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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・自分の都合に合わせて自宅で受講することができる。 ・何度も反復して講座を見られる |
・特に映像授業では最新情報が反映されていないことがある。 ・面接などの指導を直接受けられないことがある |
公務員専門学校や資格予備校の夜間コースに通学する最大のメリットは、生の授業だからこそ最新の情報を得ることができるという点です。公務員試験では論文試験や面接試験で最新の時事問題を問われることも珍しくなく、できる限り新しい情報を増やしておくことは重要です。
また、他の受講者と同じ場で勉強することになるので、試験に対するモチベーションを保ちやすいでしょう。
その反面、やはり通学となると時間的・体力的な制約がある点がネックです。仕事の都合とどうしても合わない時がありますし、会社・学校終わりに勉強をするのは体力的に厳しいこともあるでしょう。
一方のWeb通信・映像講座は、時間的・体力的な制約がない点がメリットです。配信される授業を自分の都合に合わせて受講するので、通いやすさという点では公務員専門学校の夜間コースよりも優れているでしょう。
しかし、特に過去に録画された映像をそのまま使用している映像授業などでは、最新の情報が反映されていないこともあります。また、面接などの慣れが必要な試験では、講師から個々に指導を受けられないWeb講座では少々不安が残るという人もいるでしょう。
このように、公務員専門学校の夜間コースもWeb通信講座も、それぞれメリット・デメリットがあります。どちらのほうが絶対に良いということはなく、夜間コースでもWeb通信講座でも高い合格実績を誇る公務員専門学校は多くあります。
たとえば、生の授業を受けて手厚いサポートを受けながら合格を目指したい方は夜間コース、仕事や学業で忙しいためとにかく自分のペースで勉強を進めたい方は通信講座といった形で選んでみるのも1つでしょう。
資料請求をするなどして、個々に合った授業スタイルを選んでみて下さい。
社会人・大学生も通いやすい専門学校・予備校ランキング
ここからは、夜間コースを開設している公務員専門学校・資格予備校をランキング形式で紹介します。
社会人・大学生が通いやすく、合格実績も豊富な公務員専門学校・予備校を選んでいるので、ぜひ参考にしてみてください。


TACは、もともと会計資格に強い資格予備校でしたが、最近では公務員試験でも高い合格実績を誇っています、特に、 大卒程度の試験で合格実績が高く、地方上級や国家公務員を目指す社会人・大学生の方におすすめです。国税専門官や裁判所一般職などの専門職に出願したい方はオプション講座も取ることができ、自分が目指す職種に向けて集中して勉強を進めることができます。 東京都内で通学できる校舎は水道橋、新宿、早稲田、池袋、渋谷、立川、中大駅前、町田です。大学があるエリアに校舎があるため、大学生の方は通いやすいのではないでしょうか。
特徴 | 詳細 | 公式HP |
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大卒レベルの公務員試験に強い | ![]() |
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東京アカデミーは、全科目生講義が好評の公務員予備校。映像授業ではなく生の講師から指導を受けられるため、最新の情報や時事問題などが反映された授業を受けることが可能です。公務員試験の中では特に地方上級に強く、毎年多くの合格者を輩出している大手の公務員予備校と言えます。 東京都内で通学できる校舎は東京、御茶ノ水、池袋、立川、町田です。校舎の数が少ないため、少し通いにくいのがネックです。
特徴 | 詳細 | 公式HP |
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公務員試験のなかでも特に地方公務員に強い | ![]() |
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資格の大原の社会人講座は、社会人や大学生が短期間で資格試験合格を目指すためのコースです。もともと大原は医療、ITなどの様々な資格が取れる全日制の専門学校ですが、大学生・社会人向けに夜間のコースも開講しています。教養型市役所合格コースや行政系公務員コンパクト合格コースなど、自分が目指す職種に合わせた短期間のコースが開校されているので、なるべく短期間で効率よく合格を目指したいという方におすすめです。 東京都内で通学できる校舎は東京水道橋校、池袋校、新宿校、町田校、立川校です。
特徴 | 詳細 | 公式HP |
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短期間で効率よく合格を目指せる | ![]() |
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